んにちは。快活時間の志田です。
快活時間は口腔ケア用品の製造販売を行っています。
臭い玉(膿栓)は、口臭や不快感の原因となることがあります。
しかし、臭い玉の効果的な除去方法については、まだ広く知られていません。
最近では、海外でジェットウォッシャー (ウォーターピック) を使った除去方法が注目されており、特にアメリカやイギリスなどのメディアで数多く紹介されています。
この記事では、ウォーターピックを使った臭い玉の除去方法について解説し、セルフケアを行う際の注意点も紹介します。
海外で取り上げられているウォーターピックによる洗浄法
アメリカやイギリスのメディアでは、ウォーターピックを使った臭い玉の除去が取り上げられることが増えています。
また、関連した情報がメディアなどで数多く紹介されています。
下の表にその一例を紹介します(翻訳するには英語サイトの画面下のポップアップ「日本語に翻訳」をタップ)。
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メディアで紹介されているのは以下のような内容です。
- 自宅ででき、適切に使用すれば、効果的に臭い玉を取り除くことができる可能性が高い
- 手や器具で直接押し出すより、口の中を傷つけにくい
なお、安全に使用するためのポイントとして、水圧を低めに調整することや、除去が難しい場合は医療機関の診察を受けることが繰り返し強調されています。
水の力で扁桃の奥の臭い玉を洗浄するメカニズム
ウォーターピックを使った洗浄法の特徴は、まずなんといっても患部を傷つけにくいこと。
また、目に見えない場所に隠れた臭い玉も洗浄できることが大きな利点です。
扁桃と臭い玉の断面図

臭い玉は扁桃腺の凸凹(クリプト)内に食べカスなどが蓄積したものです。
目で見えるものはほんの一部で、その多くは凹みの中に隠れていると言われています。
また、扁桃は毛細血管や神経が多く分布したリンパ組織で、繊細な構造をしています。
臭い玉を除去するために指や綿棒といった機械的な方法は、あまり適していません。それは以下の理由からです。
- 扁桃腺の凹み(クリプト)は通常直径2mm以下の小さいものですので、指や綿棒では内部まで届かない
- 繊細なリンパ組織を機械的に引っ掻くことで、出血や炎症を引き起こす 危険性があります。
ウォーターピックによる洗浄の様子(洗浄前)
こちらは、扁桃と扁桃膿栓のイラストです。
洗浄前は、扁桃腺の奥に臭い玉が隠れ、目に見えない状態です。
また扁桃腺に食い込んでおり、簡単には外に出てきません。
ウォーターピックによる洗浄の様子(洗浄中)
ウォーターピックで水を当てると、水圧で穴が広がり、内部に隠れていた臭い玉が自然に外に排出されやすくなります。
このメカニズムにより、指や綿棒などよりも安全に除去することができます。
ウォーターピックによる洗浄の様子の動画
こちらが一連のメカニズムをとらえた動画です。
穴の中に隠れていた臭い玉が水流で排出される様子がお分かりいただけると思います。
指や綿棒による除去と違い、水流による洗浄は扁桃への機械的な刺激が少なく、より安全な方法であることがわかります。
【閲覧注意!】実際の臭い玉除去の様子
洗浄の様子
専用の口腔洗浄器(オクチシャワー)で扁桃を洗浄している様子を撮影しました。
隠れていると思われる部分に満遍なく水を当てていくと、ポロポロと臭い玉が出てきます。
実際には喉の奥は暗くて見えないので、ライトで喉を明るく照らしながら作業を行いました。
取れた臭い玉
先ほどの洗浄によって、たくさんの臭い玉を除去することができました。
驚くべきは、これらの臭い玉は洗浄前には見えなかったことです!
自分ではわからなくても、実際にはこんなにも隠れていることがあるんです。
自分には臭い玉がない、ときどき出てくるだけだと思っている人も、見えていないだけかもしれませんね。
洗浄による効果は個々のケースにより異なります。全ての人が同じ効果を得られるわけではなく、セルフケアが困難な場合は、専門医に相談することが推奨されます。
まとめ:ウォーターピックを使った臭い玉の除去
今回は、臭い玉の除去方法、特に海外での最新動向とウォーターピックを使用した除去方法について解説しました。
なお、ご利用にあたっては以下の点に十分注意する必要があります。
- 市販のウォーターピックは歯科用途に設計されているため、そのまま使用することは危険です。水圧をごく弱く調節する機能があるジェットウオッシャーを選択する必要があります
- 扁桃の洗浄には照明(ライト)もご用意ください
- 使用にあたって痛みなどの異常を感じた時は、使用を中止し、すみやかに医師の診察を受けてください
自分に合ったケア方法を見つけて、臭い玉の悩みから解放されましょう!